アナリストは電動プラグの夢を見るか

パパとママには言えない性癖の世界へ…

Xで投稿しても話題の話の字にもたどり着けない。音楽の世界ではリリース当時の奇作アルバムが、時を経て名作と讃えられることはようあるようだが、漫画の場合は連載時と単行本リリース時に評価が固定されてしまうのか、再評価で名作域に浮上する作品は少ない。

少年ジャンプのイメージは「夢と希望と冒険」でしっかりと固まっていて、週刊誌でも月刊誌でも、イメージに合わない作品は打切りになる傾向がある(1984年巨匠ジョージ秋山氏のある作品は連載打切り)。それでも『銀魂』の下ネタブラックギャグの世界はジャンプ様の許容範囲だったのだろう。

このイメージは系統誌にも影響し、ヤングジャンプ、ビジネスジャンプにも若干受け継がれる。青年向け、大人向けになり軽いセックス描写があっても、勧善懲悪、偉人伝、お説教下さい会社員サクセスストーリーなどがあるが、アンチヒーローの物語はない。少なくとも1996年か1997年のジャンプワールドはアンチヒーロー不在の暗黒時代だったような気もする。

紹介する作品はその頃に短期間に連載された作品で、熱血サラリーマンキャラによる御節介ストーリーだ。労働環境の酷さに怒りを感じる主人公が立場の弱い職員の為に男気を発揮し人助けをするという単純なお話だ。しかし頼んでもいないのに勝手に人助けをやってしまうど厚かましさと、怒りの感情を剥き出しにして感情通りの言葉を大声で言うクソ暑苦しさと、この主人公を通した義理人情&道徳を押し付ける説教臭さが不人気の原因だったと思し、人気が出なければ何の話題にもならないわけで、打切りは予想通りに早く、確か、いきなりの転勤か自主退職で連載が終了したと思う。

わたし的にはちょっとキャラに揺るぎか癖をつけた方が好きになれる。例えば、二日酔い出勤が当たり前でヘビースモーカーでちょっと頭良いので上司に軽口叩いたり、普段はふらっふらでも見てないところでサクッといい仕事してなんにもなかったようにふらっふら社員に戻る、そんなキャラならまだ救われたのかもしれない。

真夏に読むとキャラの暑苦しさ倍増だ。

end

まだアマゾンで購入可能。

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